東京という街は、私のように田舎から出てきた者にとっては大都会で、少し怖い街というイメージがありました。修学旅行で初めて来たときの印象はまさに「未来都市」でした。多くのビルが立ち並び、道路が地上を走っていて、オシャレな人が溢れていて、目に入る全てのものに衝撃を受けたことを覚えています。同じ日本に住んでいて、こんなところがあったのか、どうしてこんなにも違うんだ、と思いました。修学旅行以来、私にとっては憧れの街となりました。
偶然にも進学のために上京することになりました。大都会の印象が強かったのですが、私が進学した学校は緑が溢れた、私の田舎とそう変わらない場所にありました。同じ街でもいろんな顔があるんだなと思いました。いざ住んでみると、私が思い続けた大都会というのはほんの一部のことなんだなと思いました。確かに最新のもので溢れ、楽しいスポットもたくさんありますが、インターネットが普及した今は、田舎に住んでいても情報は十分に収集できますし、お買い物だってすることができます。なにも東京にこだわらなくてもいい時代になったのかもしれないと思いました。年齢のせいかもしれませんが、「憧れ」はそれほどなくなったような気がします。どこに住んでいても、その人の暮らし方しだいでどうにでもなるのだなと感じます。